遼さんメジャー初制覇おめでとう!その裏にあった、”無心” ” Mushin ” とは??
ついに?再び? 石川遼選手がやってくれました。
前週につづいてのトップで三日目を終えてからの見事な勝ちっぷりでした。
初日からなんともアメリカでもがいてきた底力が本物の実力として発揮され、
他の選手との格の違いすら感じさせる勝利でした。
三日目を終えた時点での会見をうけて、各社のニュース記事にはこういう見出しがならんでいました。
石川遼「無心になれた」10バーディーで単独首位
http://www.nikkansports.com/sports/golf/news/1575513.html
“無心を鍛える”石川遼 掴んだショット復調の兆し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151205-00000010-alba-golf
石川遼 国内メジャー初制覇へ「無心」
http://www.daily.co.jp/newsflash/golf/2015/12/05/0008622876.shtml?pg=2
”無心”?
いったいなんでしょう??
デジタル大辞泉によると、仏教用語で
㋐心の働きが休止していること。
㋑一切の妄念を離れた心。⇔有心(うしん)。
ということ。
つまり、
あれこれ考えず、目の前のショットをただ放つ、そのことだけにフォーカスされたココロの状態を
言います。
インタビューのなかで遼さんこういっています。
前週のカシオワールドオープンで優勝を逃した状況と比べてのコメントでした。
「“(悪いときは)ダウンスイングでクラブがココを降りてこないと”とか考える。
今日は自分をコントロールしにいかずにできた。
優勝するために必要なことは“練習での準備”だけ。
ボールに構えてからあれこれ考えても伝わらない」(ゴルフ情報ALBA.Net)
「先週は打つ時に無心になりきれていなかったのがV逸の原因。でも、
今週は無心になれているし、本当にいい状態でスイングできている」
(デイリースポーツ)
Jason Dayのメンタルトレーニングは有名な話ですが、かれもまた、Mushin , Mushin とインタビューで
答えています。
(参照)
https://www.enjoy-golf.jp/blog/2015/08/28/focusbanday/2
ではこのとき一体、脳では何がおきているのでしょうか?
この図をみてみてください!
大変に大雑把にではありますが、
左脳と右脳の大きな特徴を示したものです。
左脳は、
①物事を論理的に考える
②細かい点を考える
③同時に40程度の指令しかできない
④トレーニングモード
一方で
右脳は
①イメージでとらえる
②ビッグピクチャーを描く
③同時に11百万もの処理を指令できる
④本番モード
と言われています。
遼さんがいった、ダウンスイングでクラブをどこにおくか、といった考えはまさに
左脳が司っています。
また、ミスしたらどうしようとか、前のホールでのあれがなかったらなーとか未来や過去に意識が向かっている際もこの左脳が司っている状態です。
この状況ではゴルフスイングのような複雑な動作の処理を適切に指令をだすことができないためミスショットに
つながるケースが多い訳です。
逆に、”無心”でいられた状態、つまり”あれこれ考えない”状態でいた遼さんはまさに
右脳がスイング中の動作を司っていたのです。
また、ショットのルーティンをみても、明らかに先週とはテンポが異なり、すっとショットにはいっていく
リズムの良さが見て取れました。
これも”あれこれ考えず、無心で”がよく分かるファクトだと思います。
最近のテクノロジーはおもしろく、こういったショット前後の脳波をリアルタイムで解析して、
左脳、右脳の状況、そして視線のフォーカスをフィードバックしてくれるものが登場してきました。
こちらの映像をみてください!!!(某プロのパッティングの練習風景です)
赤が左脳、緑が右脳です。そしてビームが出ている時は目のフォーカスが固定されてそとの
余計な情報が入ってこない状態(Quiet Eye )です。
スポーツに限らず、瞑想、集中力トレーニングにも活用できます。
また今度、もう少し詳しく紹介しますね!
では、エンジョイゴルフ!!!!
今日は本当にめでたいなー!おめでとー遼さん!!!おめでとうチームRYOの皆様!!!!!
関連記事
-
PGA Show 2015 の備忘録①
毎年フロリダ州 オーランドで開催されるPGA Show. ことしも行って参りました。 毎
-
Jason Day 全米プロを制した舞台裏側にいた、ある親子の存在とは。
ちょっと遅くなりましたが、 Jason Day が全米プロを制し、待ちに待
-
弾道解析GC2 とヘッド解析カメラHMTでできること
雑誌でもおなじみ弾道解析GC2ですが、 そのオプションカメラとして昨年登場したHMTの評価がか
-
マキロイも愛用! 弾道解析器GC2でアウトドア弾道測定
ツアープロの必須練習アイテム すでにメジャー大会2勝。昨年は、世界ランキング1位になったロ
-
弾道解析器 GC2は、なぜ人気なのか?
弾道解析器「GC2」 活躍中! 弾道解析器「GC2」の人気が、この1.2年で急上昇中。
-
ドライバーの飛距離アップを実現する3つの要素とは?
飛距離を決定する3要素 ゴルファーなら誰でも「もっと飛ばしたい!」という願望があるはず。
-
革グリップ復権! 雨でも平気なグリップマスター(The Grip Master)
姿を消した革巻きグリップ 現代のゴルファーにはあまり馴染みのない革のグリップ。 しかし、
-
グリップマスター パターグリップ オリジナルOEMサービス本格展開
革のグリップ、グリップマスター、こういうサービスも初めております。 いままでは大きなロットでし
-
GC4(GCクアッド)の活用 横のプレーンを科学する。
またまた久方ぶりのエンジョイブログです。 人生はエンジョイしていますが、なかなかブログに向き合
-
ショット用も「グリップマスター(The Grip Master)」の本革グリップ!
ショット用本革グリップ続々! これまでの記事で、パター用を主に紹介してきた本革グリップ「グ