弾道解析GC2 とヘッド解析カメラHMTでできること
雑誌でもおなじみ弾道解析GC2ですが、
そのオプションカメラとして昨年登場したHMTの評価がかなり高いです。
HMTが実際に取得しているデータを以下に説明します。
大きな特徴は、
ボールデータからクラブの仕事を推計するというアプローチはとらずに、あくまでもヘッドの情報だけをボールデータと切り分けて解析していることです。
これに対して、ドップラーレーダーで弾道をとらえるタイプの解析機は、”D-Plane”という理論をもちいて、弾道データからフェース面の情報やライ角などを”計算する”ことでクラブの情報を解析しています。
ここがGC2 & HMT の解析が大きく他社とことなるところです。
それでは具体的にみていきます。
1.基本的なクラブヘッドの情報(スピード、アタックアングル、効率性、クラブ軌道)
2.ボールの打ち出し方向&スピンを生み出す要素の解析
1)インパクト直前のフェース向き(対ターゲットライン)
2)インパクト直前のフェース向き(対ヘッド軌道)
これがスピンを生み出す要素になります。
例えばヘッド軌道が10度ターゲットラインに対してオープンでも、この軌道に対してフェース角が0度(ターゲットラインに対して10度オープン)に動作していれば結果サイドスピンはうまれない、と考えられます。
(実際は打点によるギア効果やフェースの開閉の動きがあるので一概には述べられませんが)
このあたりはまた別途くわしくやります。
3)インパクトライ
インパクト時にトゥダウンしているのか、トゥアップしているのか。
これはシャフトの仕事をチェックするのに役立ちます。
飛球方向にも大きく影響します。
このデータを実測しているのはHMTの大きな特徴になります。
3.ロフト、クロージャーレート、インパクト位置
1)インパクトロフト
2)ヘッドの開閉速度、開閉率。いわゆるフェースを返す動きが多いか、少ないかの解析。
これもスピン量の分析に大きく影響します。
3)インパクト位置。
ヘッドのどこでインパクトを迎えたか。弾道データを解析する際にギア効果も含めた理解ができます。
4.F-Axis ボールの打ち出し角&スピン軸を決める角度
ボールがクラブフェースをこすり上がって行く角度に対して垂直なラインをF-Axisとしてとらえます。
クラブヘッドのセンターでインパクトした場合、この角度と、ボールのスピン軸は理論的に同値になります。
以上、ちょっと細かくなりますがHMTが見ているクラブ情報です。
ご参考になれば幸いです。
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