プロはパッティングはどんな調整をしてる?練習日での一コマ
みなさんこんにちは!エンジョイゴルフの橋本です。
突然ですがみなさんはパッティングで普段どんな練習や調整を行っていますか?今回は、ツアー会場でプロがどんな練習をしてどんな調整を行っているのかを、先日キャディーとして会場入りしたヤマハレディースの練習日を例に少しご紹介致します!
Contents
ボールロールのズレはパッティング全体に影響
トーナメントが続く中で、プレーヤーにはいろんな部分に違和感やズレが生じてきます。その一つがボールの打ち出しとスピンです。このボールに関するズレはグリーンリーディングや距離感などパッティング全体に大きく影響してきます。
ここからは私がコーチさせて頂いている髙木優奈選手を例に見ていきます。
ランチアングルとボールの回転を確認
練習日に髙木選手から前週から一筋外れてしまうと話があったので、まずはクインテックボールロールと言うボールの回転データが取得できる機器でボール情報の計測を行いました。そうすると、髙木選手の場合、通常時ランチアングル(打ち出し角度)が約2度前後で打ち出しされるのですがその日計測して見ると約4度と大きくボールがランチしていることが分かってきました。
ボールの打ち出しはバウンドとスピンに影響
ボールの打ち出しが増えることによってバウンドとスピン(トップ・バック)に大きく影響してきます。こちらの動画が実際の髙木選手のボールデータです。こちらを見て頂くと打ち出した瞬間にボールが打ち上がり地面に落ちた瞬間にバウンドしていることが分かって頂けると思います。当然ですがバウンドが増える事でボールの転がるエネルギーのロスが増える可能性があり、バウンドの際予期せぬ方向に外れていってしまう可能性も出てきてしまうのです
インパクトでのダイナミックロフトが原因
ストロークデータを解析できるCAPTOと同時に計測していくとランチアングルの増加はアッパーブローが強くなってきたことによってダイナミックロフトが通常時+2.3度 → +5.8度とロフトがついてインパクトしていることが原因と分かりました。これが原因によってランチアングルが高くなりバウンド、スピンに影響を与え選手に「一筋違う」と言った表現になっていたと考えられました。
バックスイングでのシャフトの傾きを微調整で結果は
解析後、シャフトの傾きを調整しダイナミックロフトが良い状態に戻ったことによって大会ではパッティングスタッツが大会全体の5位に入れたので今回は成功と言えるかなと感じました。当然グリーンの種類やスピード、コンパクションなどによっても細かい調整が必要になってくるはずなので今後も研究、実験を行っていきたいと思います。
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