下半身から考えるスイング改善シリーズ Vol4 薗田峻輔プロドライバー編
【下半身から考えるスイング改善シリーズ】
続いてます。はやくもVol4 です。
今回もエースゴルフクラブ
https://www.facebook.com/acegolfclub
の協力で、素晴らしいデータを得ることができました。
薗田峻輔プロのCopデータです。
プロゴルファーでも当然スイングは様々で、それぞれ癖や、意識的にやられている動きがあります。
薗田プロの下半身の使い方を見てみましょう。
今回は ドライバー編です。
最初にこの2つの画像をみてみましょう。
石井忍コーチのスイングチェックによるアドバイスの前後のスイングの比較になります。
いずれもインパクト時点のCopの位置(左下)とCopの移動速度(右下)のグラフになります。
カメラの映像がやや遅れてきてしまうので、インパクト手前の写真になっていますが、これは参考までにとどめておいてください。
さぁ、なにに気づきますか???
動画及びその静止画をそれぞれみてみてください。
①Before
②After
それでは2つの画像に共通して見られることからまとめていきましょう。まずはCOPの軌跡、位置に関してです。
下の図で共通しているのは、テークバックからインパクト直前までのCopの軌跡です。
薗田プロはテークバックから右足踵側(イン)にむけてCopが移動して、踵側でためたパワーを切返し以降左足つま先側(前方)に
移動しながらインパクトを迎えにいっていることがわかります。
つぎに、2つの違いについて。
大きな違いはなんでしょう。
一目で気がつくのは、黄色で囲んだ部分の、Copの軌跡です。
最初のスイングではCopは右足踵側から左つま先側に移動しそこから左足踵側に移動していきます。
ところが、2番目のスイングでは、Copが右足踵から左足つま先にむかったあと、一度右足側にもどり、
そこから再び左足側に移動していくのがわかります。
(Before)
この動きを、別の角度からみてみましょう。Copの移動を移動速度(cm/秒)で分解したグラフになります。
これを見ると前後、左右どのような移動速度でCopがスイング中動いたかがわかるのです。
黄色で囲んだポイントがインパクト時点です。
最初のスイングでは、インパクトにおいて白い折れ線がプラス方向に増加しながら動いていることがわかりますか?
これはCopがインパクト時点で左に加速しながら動いていることを表しています。
つまり、インパクトにおいて、スライドが起きてしまっているということができます。
(Before)
一方で、下の画像では、インパクト時点では白い曲線はマイナスからプラス方向に移動しており、かつ、
インパクト時点ではちょうどゼロ(マイナスプラスの境目)にいるとがわかるでしょうか???
これはインパクトにおいてCopの移動がとまり、つまり、下半身がロックされ、これにより上体がビュンと走る動きが
出来上がっていることを表しています。
さらに、インパクトの直前において、Copは一度右側(マイナス)に移動しています。
これをカウンター効果とよびますが、右サイドに一度ぐっと圧がかかることにより、更に上体を走らせることができる。
石井プロのアドバイスを受けたあとの薗田プロのドライバーショットではこれが実践されていることがわかります。
(故)岩崎恵一先生が提唱されていた、カウンター理論の解説です。こちらご参考まで。
海外のトッププロもまさにこのような下半身の使い方をしていることがわかります。
最初のスイングにおいてはCopが左に動きながらのインパクト、つまり左サイドにスライドしながらのインパクトになっているため
ヘッドの走りが十分ではなく、かつ場合によっては右へのプッシュなどのミスが置きやすいと考えられます。
一方、後者のスイングにおいては、インパクト時点でのCopの移動がとまり(ブレーキ効果)上体が走り、
かつ、インパクト直前のカウンター効果により、さらに飛ばしのための効果が得られているわけです。
これにより、飛距離はもちろん、インパクトタイミングでのミスも減ってくる可能性があると言えます。
現在薗田プロのスタッツは
飛距離は23位と十分ですが、
FWキープ率がやや低く71位。
このCopの管理が変わると、距離&FWキープ率ともに上位に改善する可能性が高いと思います。
そうなるとパーオン率自体の改善も大きいのでは。。。
すると、、見えてきますね。
次回はアイアン編です!
ありがとうございました!
エンジョイゴルフ!!!!!!!
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