*

下半身から考えるスイング改善シリーズVol3 塚田好宣プロ(アイアン編)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

勝手に人気シリーズの第三弾。

下半身から考えるスイング改善シリーズ。

BodiTrak(ボディトラック)を  www.boditraksports.jp

活用したCopの移動及びプレッシャーバランスから

スイングを科学する、という企画です。

いままで、感覚でなとなくやってきたスイングイメージ。

カメラでもとらえられなかったメカニズムが可視化されるので、

スイングはもちろん、クラブフィッティンやコンディショニングにも効果がでます。

 

それでは今日は石井忍プロのエースゴルフクラブさんのご協力で、塚田好宣プロのデータをいただくことができたので、

こちらを解説できればと思います。

 

結論から申し上げると、、、、さすがさすがのツアープロ。

 

安定的なバランスと、切返し、左への移動、そこからの下半身の管理、上半身の走らせ方。。。。。

とてもマニアックな視点ですが、めちゃくちゃ美しいです。

ヒール側でインパクトを迎える癖があるのはスイングの感覚上どう考えるかというのはあるのですが、
それにしても見事と言えます。

そのあたりを解説しつつ、このスイングの素晴らしさを肴に皆様と杯をかわせるのを楽しみにしつつ、書いてみます。

 

まずはこちらが塚田プロのアイアンショット時のCopプレッシャーマッピングのデータです。

こちらがそのスクリーンショットです。

 

boditrak 塚田プロ 7i

boditrak 塚田プロ 7i

 

まずはこのCopの移動グラフからみてみましょう。
tsukadaadress

ゴルフはボールに対してパワーをつたえるのが目的なので、当然理想は直線的に飛球線方向に重心、Copが動いていくのがよいというのは直感的に理解できますね。
例えば極端に踵側からつま先側に前後の移動が激しければインパクトは安定しませんし、インパクトで左に動きすぎていたり、右に戻ってしまっていてはこれも
安定性、再現性。効率性に欠けてくると言えると思います。

このグラフをみると丸い玉がCop(Center of Pressure ) ですが、両足の間を前後のバランスよく、直線的にCopが動いているのがわかりますね。

ちなみに、アマチュアや自己流のスイングにおおい、ちょっと”ちらかった”軌跡がこちらです。

実際に多いんです。こういう動きが

scatteredtrace

どちらが安定しているか、どちらが効率的にボールを運べるか、どちらが再現性が高いか、一目瞭然かとおもいます。

そして、こんどはこちらのグラフ。

これは先ほどのCopの軌跡に関して、たて、よこの2軸にその移動を分解し、cm/秒という単位でその変化をマッピングしたグラフになります。

tsukadaCopVelocity

 

これを解説したのがこちらになります。ちょっとみてみてください。

白い線が横の移動(左がプラス右がマイナス)、オレンジの線が縦の移動(つま先側がプラス、踵側がマイナス)。

白い線に注目していただくと、これがマイナスにいる間は右にCopが移動している、という意味です。
そしてその山の高さが高くなればその方向に早く移動している、と読めます。
逆にプラスになっているところはCopが左側、飛球線方向に移動している、そして山が高くなっていればそれだけ早く動いている、となります。

たとえば塚田プロのドライバーショットの際のグラフですが、これをみると、スイング中のチェックポイントがこのように見えてきます。

 

チェックポイントは①テークバックの始動 ②切返し(Transition ) ③左への移動速度最大ポイント ④インパクト になります。

なかでも③の移動速度が最大となったポイントと、 ④のインパクトの時間的なタイムラグ(これをリリースファクターとよびます)が

スイングの特徴を理解するうえで、大きな要素となります。

イメージは、切返しから左をぐっと踏み込んで、左側にてこの支点をつくりあげ、

そこを支点にしてクラブヘッドがうごいてくるイメージです。

 

このリリースファクターが多ければ(目安は200前後)、キチンと支点づくりができ、効率的にシャフトを使ったスイングがしやすくなります。

逆に極端にすくないと、支点づくりのタイミングがおそく、詰まったイメージでのインパクトになる可能性があります。

また身体が左に流れながらインパクトを迎えてしまう可能性が高いです。

もちろんそこは上半身の使い方で補完されるので、一概によい、悪いという話ではないのですが、あくまで1つの目安として効率的な身体の使い方

という観点で考えられるという意味です。

Copチャートの読み方

 

前置きがながくなりましたが、塚田プロのスイングを下半身の使い方という観点で解説します。

 

①まずはアドレス/テークバック開始タイミングです。黄色で囲んだ部分がそのポイントと対応するCopのポジションとCopの速度の情報です。

左右 59:41  左足寄り

前後 左 22:78 かかと

右 90:10 つま先

さすがの安定感。

ここからまっすぐ。まっすぐ、テークバックです。

tsukada1

②つぎは切返しのタイミングです。

左右 12:88
前後 左 41:59 ややかかと
右 56:44 ややつまさき

右足側いっぱいにCopが移動してきていることがわかります。

またアドレスからココ迄、まっすぐ直線的にプレッシャーバランスを管理していることがわかります。さすがです。ほんとに。

tsukada2

③そして、左への移動速度の最大ポイント。

みてわかるようにこのときCopはまだ右サイドにいます。これは早めに左足で“てこの支点”をつくって、これからレバレッジ(てこの原理)

を効かせた運動を始める準備ができたことをあらわしています。
(Copが右にあるうちに左に支点を作るうごき)

このタイミング、このCopの位置(右側)で左足側にのせていけると、ヘッドの走りを感じたスイングができることになります。

tsukada3

④最後にインパクトです。
左右 93:7
前後 左 7:93 かかと
右 100:0 つまさき

ここで注目すべきはインパクト時のCop速度(右グラフ白いライン)がゼロになっていることです。
下半身がとまり、上体がリリースされ、ヘッドが走ってインパクトを迎えていることを表しています

tsukada4

 

 

いやー、最近これをつまみに酒が飲めるようになってきました。

 

ちょっとややこしいかもしれませんが、このシリーズ続けていきますので、引き続きお願いいたします。

エースゴルフクラブの皆様、塚田プロ、ありがとうございました!!!!

 

EnjoyGolf&SportsJapan
オフィシャルブログ www.enjoy-golf.jp/blog/
弾道解析GC2&クラブ解析HMT www.golftech.jp
ウェイトシフト解析機 ボディトラック www.boditraksports.jp
ウェイトシフト練習機 パワースタンス www.powerstance.jp
レザーグリップNO1 , グリップマスター  www.enjoy-golf.jp/gripmaster
スイングプレーントレーニング  www.PlaneSwing.jp

関連記事

女子プロ ドライバー

ロフト選びからわかるプロゴルファー男女の違い

男子プロはロフト多め、女子プロが少なめの傾向 日本のプロゴルファーが使用するドライ

記事を読む

レザーグリップ グリップマスター(パター用)のお手入れについて。

  グリップマスターのパターグリップ現行ラインは、すべて、カブレタ(羊革)を採用して

記事を読む

遼さんメジャー初制覇おめでとう!その裏にあった、”無心” ” Mushin ” とは??

  ついに?再び? 石川遼選手がやってくれました。 前週につづいてのトップで三

記事を読む

下半身トレーニングパワースタンス 販売開始時期とプロモーションビデオのお知らせ。

下半身に特化した練習器具、パワースタンス。 このたび、大変有り難いご縁をいただき、 素晴

記事を読む

アドレス時、スイング中のウェイト配分、重心移動を解析する。

  そのなも、ボディトラック。 バランスよいアドレス。 バランスよいフィニッ

記事を読む

PGA Show 2015 の備忘録①

毎年フロリダ州 オーランドで開催されるPGA Show. ことしも行って参りました。 毎

記事を読む

4月のテクノロジーワークショップの予定決定(札幌、名古屋、東京)

4月のワークショップの予定です。なんとか年内50回やりたい。 エンジョイゴルフテクノロジーワー

記事を読む

PowerStance / パワースタンス。正しくボールに力を伝えるウェイトシフトの練習器具。

Power Stance .jp   フィニッシュでキチンと立てていま

記事を読む

ゴルフ・あなたも簡単にボールをコントロールする事が出来る!!

テクノロジーを駆使した最先端レッスンが可能にするゴルフの未来が見えたゴルフエンジニアリングセミナー!

記事を読む

パターの打ち方は果物の種で変わる??

みなさんこんちには!! エンジョイゴルフの橋本です!! 突然ですが、みなさんはパ

記事を読む

no image
距離感の出し方ってどうするの?

皆さんこんにちは!パッティングコーチの橋本真和です。

no image
距離感に重要なストローク時間のお話

皆さんこんにちは!エンジョイゴルフの橋本です。 突然で

ショートパットを絶対に決めたい!確認する3つのこと

皆さんこんにちは!パッティングコーチの橋本です!今回はスコア

パターのサイトラインにこだわりをもってみよう!

みなさんこんにちは! パッティングコーチの橋本です!

全米女子オープン日記3

みなさんこんにちは!エンジョイゴルフの橋本です!今回が全米女

→もっと見る

PAGE TOP ↑